こんにちは、ママFPくみこです。
前回のブログ
『賢いママはやっている!教育費を効率よく貯める3つの方法』では
投資信託を取り入れたお金の増やし方をご紹介しました。
今回はこの投資信託(ファンドともいいます)について、
さらに詳しく説明していきたいと思います!
難しいと思っているママも多いかもしれませんが、
キホンを一度習得さえすれば、
“NISA(ニーサ)”や“iDeCo(イデコ)”といった
「節税をしながらお得にお金を増やしていく」ことも簡単にできちゃうので、
理解しておくと役に立ちますよ。
お金を増やす上でぜひ知っておきたい投資信託。
この機会に知識をつけて、選択肢を広げていきましょう!
【キホン1★ 投資信託とは】
銀行や証券会社で販売されている金融商品のひとつで
預金など元本保証のものとは違い、市場動向などによって価格が変動する運用商品です。
一言で投資信託といっても商品数は約6,000本あり
運用方針によって組込まれている資産や手数料等が異なります。
「えっ!?そんなに沢山の中からなんて、選べない!!」
という声が聞こえてきそうですが、
名前が違うだけで投資先がよく似ているといった投資信託も多数存在します。
特に人気の高い投資信託は決まっているので、
ある程度のリスクリターンを定めておけば
銘柄選定は難しくありませんので安心してくださいね。
【キホン2★ 投資信託の仕組み】
次に仕組みについて説明していきましょう!
投資信託というのは、言うなれば株や債券などを組み合わせた「パック商品」。
たくさんの投資家から集めたお金をひとつの大きな資金としてまとめ、
それを運用のプロが
株式・債券・REIT(不動産投資信託)などへ投資したパックを作り運用します。
そしてこの運用成果や分配金を、
費用を差し引いた上で購入した人たちに還元していくという仕組みです。
ママはリスク許容度に見合った投資のテーマ
(例えば、リスクをとってでもハイリターンのものがよければ外国株を集めたもの、
安定思考なら国内債券を集めたもの、
バランス重視であれば色々ミックスされたものなど)を決めて、
あとはそのテーマに沿った投資信託を購入すれば、オッケー。
面倒な個別銘柄のリサーチや売買のタイミングなどは
専門家にお任せすればよいので、
運用初心者にとってはスタートしやすいですね。
ただ、相場の動向によっては購入後に値下がりしてしまうこともあるので、
どのようにすればリスクを抑えて運用できるか、こちらは後ほどご紹介しますね。
【キホン3★手続き方法】
では次に投資信託の購入方法です。
まず取引をしたい金融機関を選択し
そこで投資信託専用の口座を開設します。
開設後は、その金融機関で取り扱っている商品の中から
気に入った投資信託を選び、購入(一括購入ではなく、毎月積立の購入方法もあります)。
利益が出たり、使うタイミングになれば売却することで手元にお金が返ってくる
という流れになります。
(*値下がりしている時に売却すれば損失の確定になってしまうので、売却のタイミングは慎重に検討しましょう)
ほとんどの金融機関がインターネットでも取引可能なので、
平日仕事で来店が難しいママでも簡単に始めることができます。
また、投資信託の基準価格(投資信託の毎日の値段)もインターネットで確認できます。
どこの金融機関で開設しようか悩んでしまうママも多いと思いますが、
運用初心者なら
給料振込口座や生活口座からの資金移動がラクな金融機関が便利です。(まずは続けることが大切ですからね!)
「投資信託だけでなく株式もどんどんやっていきたい!」
というポジティブママなら、
取扱商品の多いネット証券がオススメです。
【キホン4★投資先の資産】
投資信託に組み込まれている資産には、どのようなものがあるでしょうか。
メインとなる3つの資産をみてみましょう!
<株式>
株式会社が資金を集める際に発行する証券のことをいいます。
会社が潰れてしまった場合はお金が返ってきませんが、
企業が成長し株価が上がったときには、大きなリターンが期待できます。
どちらかというと、ハイリスクハイリターンを狙いたいママにオススメ!
<債券>
国や企業などが、お金を借りるために発行する証券をいいます。
債券を購入すると定期的に利子が受け取れ、
発行元が破綻しない限り満期時には元金が償還されます。
途中売却も可能です。
値動きも比較的少なく、株式などに比べて安全性の高い証券です。
<REIT(不動産投資信託)>
投資家から集めたお金で不動産(ビル・ホテル・商業施設など)へ投資します。
そこから得られる賃料収入や不動産の売買益を配当として受け取る仕組みです。
ひとりで不動産を購入しようとなると高額を準備する必要がありますが、
REITで投資すれば、
少額から間接的にさまざまな不動産のオーナーになれるというイメージです。
投資信託では
リスクをどの程度まで抑えたいか、リターンをどのくらい狙いたいか、
そういったママの投資意向に合わせ
これら国内外の資産を複数選択し、運用していきます。
【キホン5★投資信託のメリット】
投資信託のメリットを、3つにわけてみてみましょう。
■1■少額から購入できる
個別株へ投資する場合最低100株からの購入が必要となるため、
大企業においては最低購入金額が数百万円にのぼることもあります。
初めての投資で一度にこの金額を1銘柄に投資するのは、かなりリスクがありますよね。
しかし投資信託であれば、
みんなから集めたたくさんのお金から複数銘柄へ投資するため
最低100円からスタートできるケースもあるので、
ひとりひとりの購入額は少額でも
一度に沢山の株式・債券等に投資することが可能になります。
■2■リスクを下げられる
一度に沢山の資産へ投資するので、
仮に投資先の1社が破綻したとしても、投資信託がなくなることはあまりありません。
また、資産だけでなく国や地域、通貨も分散して投資できるので、
1つの資産に集中するよりも、相場下落時のダメージを抑えることができます。
自動的に世界中の資産へ分散投資できるのは、とても効率が良い運用です。
■3■手間がかからない
リサーチは運用のプロに任せれば良いので、
ママが特別専門的な情報収集や勉強をする必要はありません。
ニュースで取り上げられるような大きな出来事
(例えばリーマンショックやコロナショックなど)さえ把握できていれば大丈夫なので、
手軽に始めることができます。
【キホン6★投資信託のデメリット】
次は投資信託のデメリットを、2つにわけてみてみましょう。
■1■元本保証ではない
元本保証の預金とは違い、
値下がりしているタイミングで売却をしてしまうと、損失が出ます。
すぐに換金しなければならない使途の決まった資金ではなく、
長期運用が可能なお金で運用するようにしましょう。
■2■手数料がかかる
運用のプロが間に入って投資するので、以下の費用がかかります。
・購入時手数料
・運用期間中にかかる運用管理費用(信託報酬)
・換金時にかかる信託財産留保額
(*購入時手数料や信託財産留保額のかからないノーロード投資信託もあります)
運用管理費用(信託報酬)については、
投資方針によって手数料が大きく異なるのが特徴です。
【インデックスファンド】
*日経平均株価に連動した投資信託など、手堅い銘柄での安定運用を投資方針と設定している投資信託
⇒ファンドマネージャー(間に入っている投資のプロ)の手間が少ないので、手数料を低く抑えることができる
【アクティブファンド】
*積極的に売買を行い、値上がりを狙っていくような投資方針を設定した投資信託
⇒ファンドマネージャーのリサーチと売買の手間がかかるので手数料が高い
運用初心者さんには、
手数料が低く値動きの見やすいインデックスファンドがオススメです。
【キホン7★リスクを抑えて投資するポイント】
リスク低減に必要なこと、それは「分散投資」です。
ここでは大事な「3つの分散」について、1つずつみてみましょう。
■1■資産の「分散」
株式、債券、不動産など、資産それぞれに値動きは異なります。
投資先が増えれば増えるほどリスクリターンは抑えることができるので、
運用初心者のママは
資産がミックスされたバランス型の投資信託がオススメです。
もしくは、それぞれを投資テーマとした投資信託を複数購入するのも良いですよ。
■2■通貨の「分散」
資産の分散と同じように、こちらは投資先の国を分散することでリスクを下げます。
まずは通貨流通量の多いアメリカやヨーロッパなどの先進国を組込んでみましょう。
慣れてきたら、オーストラリアやブラジルなどの資源国、
今後の発展がめざましい新興国など
スパイスとして値動きの大きい国を分散投資に組み込むのも面白いです。
■3■時間の「分散」
毎月コツコツと積み立てながら投資を続けることで、
購入単価が平準化され、最終的には安定した収益が見込めます。
ポイントは“毎月”、“同じ投資信託”を“同額購入”すること。
そうすることで、相場下落時には沢山の口数を、
価格が上がってしまったときには少ない口数を購入することが自動的になされます。
(*購入金額=基準価格[毎日の投資信託の値段]×口数という計算で購入します)
相場の動きに一喜一憂してしまうこともありませんし、
運用初心者のママにはとてもオススメです。
【まとめ】
ここまで投資信託のキホンについて
7つの視点からみてみましたが、いかがでしたか?
実はママやパパが加入している年金や保険の積立金も、
この投資信託を利用してお金を増やしているんですよ。
間接的ではありますが、ママたちのお金も
実は知らず知らずの内に投資信託で増やされ、
その恩恵を受け取っているんです。
意外と身近に感じませんか?
またNISAやiDeCoといった制度を利用すれば、
節税対策をしながら賢く資産を増やしていくこともできます。
長期運用できるママたちの最大の強み「時間」を味方につけて
少しでも早く、未来に向けてじっくり資産を育てていきたいですね。
今回のブログが、
ママたちの選択肢の1つになればいいなと思います。
ママFPくみこでした♪